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来年21世紀になると早々に吉祥寺の街から撤退してしまう近鉄百貨店。
今回は近鉄へのオマージュを込め、編集長、副編集長、ライターお萩は長年「近鉄裏」の名で親しまれてきたエリアをお散歩しまくることとなった。 お散歩隊はまず近鉄2階の「CAFE de F.O.B」に集合。2階のデッキに面 しているこのカフェはスペースもゆったりしているし、前払いシステムのため待ち合わせには持ってこいなのである。近鉄が撤退するとここもなくなっちゃうんだろうか。 まずはカプチーノで早めのティータイム。そこに副編集長からケータイに着電。 3人揃ったわれわれは「女3人寄れば文珠の知恵」とばかり、さっそく近鉄裏へと向かったのだった。 ●近鉄の脇を折れると「ベル・ロード」。 ダークブラウンのタイルに木製のよろい戸つきの建物「白耳義(ベルギー)館」がある。 確かめたことはないけれど、おそらく接待でしか行けなさそうな高級クラブ系の店名がずらり。ライオンに下弦の月をあしらった紋章がしぶいぞ(この建物ってベルギーとなにか関係があるのだろうか)。 よく見れば街灯の根本に定礎が刻まれたプレートが…。 「昭和51年11月吉日」だそうで、そのころわれわれはまだお子ちゃまでした。 「私と3歳しか違わないじゃん」「それにしては新しそうだよね」(んん?) 外から見てるかぎりではけっこうしっかりした建物で、基本構造はシンプルそうだから、「ブティックが入ってもレストランが入っても雰囲気が出そう」「ワインバーとか似合いそうだよね」などと勝手な感想を言い合う。 ●そしてそのお隣が、お好み焼き「まりや」。 お店の中は板張りの廊下や階段と座敷という、懐かしの和風建築である。 ここでわいわいお好み焼きをつつくのはなかなか楽しい。 それにしても「白耳義館」とあまりにも対象的なたたずまい。 「この2軒ってずっとこの組み合わせで来てるのかな」 「両方とも古いもんね」。 裏に回るとこの建物、昔の商店によくあった「看板建築」なのね。普通の切妻屋根に壁は板葺きという純和風の民家に、板とブリキとモルタル(だと思う)で看板をくっつけ、一見「ビル」風にした建物なのでした。 「よくできてるよね、これ」「最初は民家であとから商売始めたのかな」「どうなんでしょう…」。 古い商店街などをよく観察すると、この手の作りのお店は発見できますが、近鉄裏エリアでは珍しい。 ●「まりや」の角を曲がると、呼び込みのお兄さんたちが出没するあたりへ。 ここにミスマッチな仏壇・神具「日本の心」がある。お店は新しいけれど、きっと地元では古いんでしょうね。 もうちょっといくと「よろず湯」が。 当日は金曜日で、「武蔵野市高齢者地域活動実施浴場」としてお年寄りのための日実施中だった。 入り口にはカートが2台あって、常連さんの気配を感じさせる。レモン湯、菖蒲湯、ゆず湯の日もある。 (ちなみに、3時間ほどのお散歩を終えて、帰りがけ銭湯の前を通と、さっきのカートがまだある。・・・・・超長風呂である・・・。ま、そんなのよけいなお世話よね。) となりのコインランドリーもシブい。 「これって全自動ができてすぐの洗濯機だよね」「でっかい洗濯機!」「いったいいつの話だろう」「わからん…」 >>>next 文・写真:吉祥寺webマガジン編集部 |