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プロローグ
昨年10月のある日、ポストに茂木ごはん店の「ごはんNEWS〜創刊号」が入っていました。
「電話一本、その日にお届け」というキャッチフレーズと「生産農家の米作りにかける情熱に感動して、茂木一幸(山形県出身、26歳、独身)は茂木ごはん店という新しいお米屋さんを始めました。」という少々長くて熱い文章が気に入って電話してみたら、精米したての、まだあたたかいお米を届けてくれました。
今回は、お店を持たずに宅配だけでお米屋さんを始めた、茂木一幸さんのおはなしです。
ごはん店を出すまでのいきさつ
――茂木さんが吉祥寺でごはん店を始めたのはいつからですか?
10月ですね。10月12日。このチラシを配り始めて、全く知名度のないところからのスタートだったので。
(茂木さんは毎月2回「ごはんNEWS」を吉祥寺周辺にお住まいの1万世帯に配っています。)
――吉祥寺の前ってどこかでお米屋さんをやってられたのですか。
池袋に住んでいて、もともとその前は北区に住んでて、北区の人たちとやり取りしてたので、とりあえずどうって感じでお米とか食べていただいて、仕組みを試験的に・・・
――お米屋さんをどうやるかっていう?
そう、それで実際どこでやるかっていう話で、池袋だとちょっと・・・
――都会過ぎ?
そうですね、住宅地とかがあんまりないじゃないですか。それでどこにしようかなって思ったときに、吉祥寺に一人友達がいるんですけど、北町に。たまに遊びに来ていて、特徴のある街だなって、住宅地だし。そういうのもあって、いいかなと。
――じゃあ吉祥寺にそれほどこだわりはなかったんですね、吉祥寺で始めることに。なんとなく、勘みたいなものですか?
そうですね、勘みたいなものですね。でもテープ録っちゃってますけど、一応、マーケティングのデータベースとかで、ちゃんと見てですね。どこがリッチなのかな、とかちゃんと調べて・・・。
――そういうこともチェックを。
はい、まあ吉祥寺は武蔵野市ですけど、市の割には所得が高いと。
で、なおかつディスカウントショップがないんですよね。
――お米のですか?
お米だけじゃなくても、100円ショップもあんまり大きいのないじゃないですか。
――でっかいディスカウントショップですね。
はい、あと自転車とかで買い物するのもけっこう不便じゃないですか? 重たいものとか運ぶのには不便じゃないかなと。
――私、茂木さんのところで買うまでは、ずっと西友まで買いに行ってたんですよ。自転車持ってないんで、南町から20分くらいかかるんですよ。だから5キロのお米が、かなり重くて。これは最適だと思って。
そういう人たちがいるんだろうな、と思って。まあやってたんですけど。
――うん、当たってましたよ。
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